★コメントタイプ:Q&A形式

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★対象:diary_03099,diary_03103,diary_03106

委員会バンドライブ実施


《委員会バンド》
・小田和正(AG・Vo.)
・根本 要(AG・EG・Vo.スターダスト・レビュー)
・大橋卓弥(AG・Vo.スキマスイッチ)
・常田真太郎(Key.・Vo.スキマスイッチ)
・水野良樹(AG・Vo.いきものがかり)

TBS音楽特番「クリスマスの約束」内で、2009年に結成、2010年に常田、2011年から水野が加わり、現在の形になる。以降毎年、番組内のみで活動。2015年、「委員会バンド」として念願の初ライブを、福岡・広島・新潟の野外イベントで実施。

──それぞれ自身のバンド活動をされているわけですが、この「委員会バンド」の活動をどのような場と捉えていますか?


小田和正:
とても不思議な場です。で、メンバーみんなが同じような気持ちでいるのではないかと勝手に推察しています。それを言葉にするとありきたりなところへ落ち着いてしまいそうなので止めておきます。とにかくそれなりの時間を共にしてきたからこその想いです。

根本要:
別腹でしょ。自分のライブや制作にどんなに満足しても、委員会から招集があれば、とにか<行きたくなる。そんなバンドです。

大橋卓弥:
大先輩たちに色々教われる場所。そして音楽を単純に楽しむ場所。

常田真太郎:
まずはやはり大先輩、小田和正さんにお声をかけて頂き集まるという大変光栄な場であることは、毎年のことになってきてはいますが現場に行く度に感じています。そしてもちろんこれまた大先輩、根本要さんとのやりとりもとても勉強になりますし、何よりお二方との音楽に関するお話は昔の話から今の話までどれも本当に勉強になります。そして後輩の水野くんの音楽的な底の深さが故の突き上げもかなりのプレッシャーでもあります。そして一つの共演を終えて再びお声がけがあると数ヶ月ぶりにお会いすることになるので、自分自身の成長を見て頂けるチャンスにもなると思いますので、そこで自分のスキルをなるべく発揮出来るように取り組んでいます。総じて、貴重な経験を積ませて頂く事と勉強させて頂ける事を同時に味わわせていただく場、ということでしょうか。
 加えてボーカルではない、という立ち位置で、毎年自分が参加していいものかどうかを悩む場でもあります。が、それについては小田さんからお声がけして頂いている、ということを最優先にして考えて活力に変えています。

水野良樹:
一番の年少である自分にとっては、どんな現場よりも貴重な学びの場です。その一方で、先輩たちはバンドメンバーとして分け隔てなく接してくれて、5人で考え、5人ですべてを決めるかたちが、とっても心地よくて、心強いです。年齢もキャリアも親と子ほどに違いますが、僕みたいないちばんの若輩も、皆さんのことを「仲間だ」と思えるのは、ありがたいなと思っています。

──これまではテレビの中だけのパフォーマンスでしたが、実際にフェス参加(3本)されてみていかがでしたか?ステージ上、楽屋裏、を含めたエピソードがあれば伺えますか?


小田:
面白かった。実に面白かった。こうしてライブをやってみると一瞬、別の方向へ浮遊して行くように見えたけれど、やがて、本来の目的に委員会バンドが向かって行くのが分かりました。誰の責任も軽いように思っていたけれどみんながそれぞれ大きな責任を背負っていたのです。

根本:
全員が想像以上の打ち上げ好きでした。委員会バンドは「前打ち上げ」「後打ち上げ」と各ステージ2回ずつ打ち上げがありましたが、どの回も楽しく、しかも勉強になった時間でした。世代を越えて音楽をこんなに真剣に語れる場ってそうないですよ。

大橋:
委員会バンドは本来クリスマスの約束のワンコーナーとして始まったものですが、毎年みんなで色々考え、練習を重ね、本番に挑んで、もちろんいつもすごく大変なのですが、でもみんなで練習している時間も、それから本番収録も本当に楽しくて、その楽しい時間をもっとたくさんメンバーみんなで共有したいということで、今年はフェスに参戦しました。本当に新しく組んだバンドのようで、もうみんなワクワクしてしょうがないと言った感じでした。本番は3本しかありませんでしたが、みんなそれぞれ本当に忙しい中、そのためになんとかスケジュールを調整して本当に本当にたくさん練習しました。本番も1本終わるごとに反省点なんかを振り返り、みんな次はもっとよくしていこうという姿勢、気持ちがとても強くて、なんか学園祭で組んだバンドのようにとても初々しい気持ちで出来た事が何より楽しかったです。

常田:
とても楽しかったです。3本どれも個性の違うフェスでもありますし、お客さんの雰囲気も違ったので全て印象に残っています。楽屋での練習では足らないと思いきや前日に現地の練習スタジオで練習に入るという判断もとても貴重な時間でした。そして全ての場所で開かれた夜の食事会は話題が尽きることなく、基本全員で笑っているか頷きながらためになる話を聞いているかのどちらかでした。広島で盛り上がった、要さんが送ってくださる干物がとんでもなく美味しい、という話からその後実際に要さんから干物が届き、そのお心遣いに感動したこともありました。

水野:
なにより驚いたのは、小田さんの練習量。とにかく、小田さんはずーーーーーーーっと練習しています。新幹線の中でも譜面を広げ、音源を確認なさっていた横顔をこっそり拝見しました。ステージに向かう姿勢というか、あり方というか、そういうことを垣間見た気がします。

──バンド初のオリジナル曲「約束」について聞かせください。5人全員がソングライターであるわけですが、その共作作業はいかがでしたか?


小田:
緊張感のある時間でした。このまままとまらないかと、予断を許さない瞬間もあったけれど妥協なくあそこへ辿り着きました。今思えばあれは本来のクリ約のミーティングの風景に近かったかも知れません。自分の立場に立っていたのは水野くんでした。「約束」が演奏できてよかった。この曲の存在は大きかったのです。年齢の幅があちこちで役に立っていたように思います。

根本:
水野の「バンドと名乗るならオリジナルは欲しい」との意見に「そりゃ、もっともだ」と質成し、「言い出しっぺのお前が創れ」と先輩風を吹かすところから始まった「約束」でした。水野のデモを聴き、全体のテーマを決め、全員で完成型へと取りかかった時は、本当に夢のような時間でした。だってそれぞれが「このメロはこういう方が、、」と鼻歌で歌い出すと、いかにもその人ってメロがポンポン出てくるんですよ。ひとりでニヤニヤしていてました。僕以外は世の中にその名を知られる名曲の作者達なので、僕は勉強半分。多少お役にたてましたかね。

大橋:
全員がクリエイターなので、この曲を作るのは本当に大変でした。みんな自我が強くて強くて…(笑)でもやっぱりみんな譲れないものや、素晴らしい感性をもっている人たちが集まっているんだなぁと実感すると、そこに参加できて意見を言えてる自分の状況にすごく喜びを感じました。本当に素晴らしい時間だったし、素晴らしい経験をさせてもらいました。

常田:
オリジナルを作りましょうと”言いだしっべ”の水野くんが中心となって制作に入りましたが、やはり全員が曲を書くということでかなり活発に意見が飛び交い、水野君をかなり困らせてしまったと思います…。と言うのも最初こそ探りながらの意見交換でしたが、やはりせっかく作ってきてくれたのだからという気持ちを持って気を遣ってしまって何も言わないよりも、思ったらなるべく伝えてみようと思い、その結果活発になった、ということもあるのかなと思います。でもその甲斐あってか、すごく身体の温度の感じられるものになり、そういう部分でもまた一つ勉強になりました。

水野:
まさに鶴の一声、「水野、お前やれ」という小田さんの一声で、僕がメロディの土台をつくることになりました。
 先輩たちを前に曲を持っていくのはかなりのプレッシャーでしたが、もう存分に直していただきまして…(笑)でも、それぞれソングライターとしてどういうところを大事にしているかの違いが、作業のなかではっきり見えて、自分としてはこんなに面白くて貴重な体験はないなと、すごく嬉かったです。
 あまりに先輩たちが忌憚のないご意見をおっしゃるんで、小田さんが気にしたのか、「大丈夫か?」とわざわざメールをくれました。小田さん!大丈夫です!(笑)

──委員会パンドの活動を通じて、新たな発見などあれば伺えますか?


小田:
カバーばかりをやったから、オリジナルを演奏していた他の出演者との距離を感じました。同じ音楽をやっているのに。それが発見でした。心情的には、バンドリーダーが集まってのバンドなのにカナメが言うようにホントに「新人バンド」のようでした。打ち上げ、リハではとにかくよく喋りました。尽きぬ話題を追いかけて。

根本:
小田さんが魚を食べられるようになった。

大橋:
委員会バンドは本番に向けて本当にたくさん練習します。そして練習を重ねれば重ねるほど演奏は上達していくんです。僕も自分の活動をしているときももちろん同じで、当たり前の事なんですが、でも素晴らしいパフォーマンスをする人たちはやっぱりその影で、努力をしているんだって思うし、それを見れた事、一緒に参加できた事によって、ああ、僕のやっている事は間違いじゃないんだっていう自信にもなりました。そしてみんなそうなんだなぁと思うと少し安心するとともに、これからも自分ももっともっと努力して先輩たちとまた肩を並べられるようになりたいなぁと思いました。

常田:
これは新たと言うよりも改めてになりますが、やはりこのバンド唯一のボーカルではないパートという立ち位置から見て、歌い手さんは本当に大変だなぁと思いました。あとはやはり「歌モノ」の楽曲の伴奏ということをもっと突き詰めなければいけない、と強く思いました。歌い手さんとの呼吸やアイコンタクトはもちろん、どうしたら気持ちよく歌えるようなピアノやキーボードが弾けるのか、ということをより真剣に考えるようになりました。

水野:
自分としては、なにより5人で1曲オリジナルをつくったことが、すごく貴重な時間でした。いきものがかりの場合は、各人、自分の世
界のなかだけで曲をつくってそれを持ち寄るスタイルをとっているんで、あんなにソングライターどうしで意見を交わすことが少ないんです。どちらも良さがあると思うんですが、自分が歌をつくるポイントで何をこだわっているのかを、改めて考えさせてもらえる機会になりました。

──委員会バンドの将来に向けて、アイデアとか抱負などを伺えますか?


小田:
終わってしまった日、それぞれがまたやりたいという想いを違う言葉で語っていました。アイデアはいっぱい。「将来」がいつのことになるか分からないけれど、きっと委員会バンドがまたみんなの前に立つ日が来るでしょう。みんながまたお客さんの前で委員会バンドをやりたいと思ったことがステキなことだと嬉しく思っています。

根本:
今回はお試しライブということで急遽3公演、しかもオムニバスのフェスのみ。ご覧になれなかった方もたくさんいらっしゃったと思います。時間も30分と短かったけど、毎回やりながら「次はこうしよう」「こういう曲を創ろう」とみんなで話してました。
 全員の意見として単独ライブがやってみたいという希望があります。そのためには曲を増やそうとか、それぞれの持ち曲をどうするとか、本当にいろんなアイディアが出てます。僕等も次回のライブを心待ちにしています。
 今回委員会バンドをご覧になれなかった方、次のライブを楽しみにしていて下さいね。ありがとう。

大橋:
みんなで演奏したい曲はまだまだたくさんあるし、みんなで打ち上げをした時にすごく前向きな、楽しそうな意見が実は出たりもしています!!僕からは多くは語れませんが…(笑)

常田:
こんなことを言うと小田さんは怒ってしまうかもしれませんが、まだ人前での初ライブを終えたばかりのバンドに対して「これをこうして」や「次はこんなことを」など具体的なアイデアは尽きないと思いますが、やはりなんと言ってもまずは小田さんありき、と考えています。小田さんが描かれるビジョンをすぐ近くで見られるというこの上ない幸せを感じていきたいと思います。

水野:
たくさん曲つくりたいです!!そう言っていると「お前が言い出しっぺだから、まずつくってこい!」と言われそうだけど(笑)

Set List
◆美しすぎて ◆Please Mr.Postman
◆魔法の黄色い靴 ◆らいおんハート
◆デイ・ドリーム・ビリーバー ◆約束(オリジナル曲)

Kazumasa Oda Tour 2016 “君住む街へ”