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横浜創学館高等学校「夕照祭」出席


──横浜創学館高校の学園祭に飛び入りしたそうですが。


小田和正:
愛唱歌を書いてから10年ということでね。もし野球部が甲子園へ行って勝てば、歌ってるのが聞けたりするんだけど…毎年いいところまで行くんだけどね。でも神奈川はなかなかな大変だからね。一校じゃなく、せめて二校出場できるようにすべきだよなあ。「学園祭に来て下さい」と毎年声をかけられていたんだけど、俺は卒業生でもないし、なんか居場所のない感じでもあってね。それが今回は10周年ということもあるし「よし行ってみよう」と思ったんだな。ふわっとね。でも、学生が考えたクイズみたいなものもあったりするから多少のリスクもあって(笑)でも、ここは学生諸君に任せよう、と。学生同士なら間延びしそうなことも「彼らの間ではシラけないんだろう」って思いつつ行ったら、エラい盛り上がりました。

──当日は「遥かな想い」も、もちろん聞けて…。


小田:
そもそも創学館の合唱部も、愛唱歌を作ったあとに出来たんだけど、あれから10年経って、学園祭ではブラスバンドがバックについてて、それが凄く上手くてね。「小田さんにプレゼントです!」ってまず聴かせてもらって、最後に「全校生徒で歌いましょう」って俺もステージにあがらされてね(笑)。彼らは学校行事のたびに歌ってるから、歌詞も見ないで思いっきり歌ってる。最後にゴスペルっぽいところあるんだけど、もうそこは大シャウトでね。"♪あふれる想いを精一杯の勇気を”ってところは、特に感動しちゃったな。「この歌はこういう風に歌うために作ったんだな」って。歌が好きなコたちは、そこ歌うのが特に好きなんだね。「ああ、いい時間を過ごさせてもらったなぁ」って思いましたね。

──これも愛唱歌が誕生して10年という月日が成せることだったみたいですね。


小田:
そうだね。作ったすぐその場で結果がでるものじゃないんだよな。10年経つて、みんなが当たり前のように歌い始めて、そこで初めて滲んでくるものがあるんだなぁって思いましたね。

「遥かな想い」


 (誕生日に際して)またたくさんのメッセージをいただきました。まったくの個人的なことなのにこんなに祝ってもらってどう感謝していいのか、いつも言葉を失います。その気持ちにどう応えたらいいのかと考えると、やっぱり出来るだけ新しい曲を書いてみんなの前で歌うことなんだろうなあと思うのです。でも、年々曲を仕上げるのがたいへんになって来ました。馬力が無くなってきたという理由では長いこと頑張ってきたのにあんまり寂しいから、自分自身が求める曲へのハードルがどんどん高くなっているからと分かったような理屈をつけては怠けたりしています。

 今日嬉しいことがありました。ボクが愛唱歌を書いた創学館の10周年ということで学校祭に呼ばれて行って来たのです。ボクが出て行ったところで合唱団が「遙かな想い」を歌ってくれたりがあって、最後に生徒全員でもう一度歌うということになっていました。そう、ボクも一緒に歌ってくれといわれてました。「合唱団はきっと4声のコーラスをキチンと歌ってくれるんだろうけど、全員ってのは怖いなあ、きっと知ってる生徒だけがほそぼそと歌うんだろうなあ、どんな顔してたらいいんだろ」とボクは思っていたのです。
合唱団の歌は思っていたよりずっとレベルが高くて隣にいた熊谷前校長に「上手いですねぇ」とささやきました。
さて、いよいよ生徒全員です。ビックリしました。
歌詞も見ずにみんなが「遙かな想い」を思い切り張り上げます「♪あふれる想いを~ ♪精一杯の勇気を~」。みんながこんな大きな声で歌ってくれた。
学校の愛唱歌なんだから当たり前だったのかも知れない。
でも、ボクは感動しました。

帰りの車の中で考えました。
なんだかんだ理屈はいらない。
頑張ればいいんだ。時々休んで。
みんなありがとう、待っていてください。

小田和正(MessageBoardより)

KAZUMASA ODA TOUR 2014 ”本日 小田日和”