東映映画「ジーンワルツ」公開/主題歌「こたえ」
菅野美穂
“命”をテーマにしたこの映画と、小田和正さんの歌声がとても合っていて、作品全体を優しさで包んでくれていると感じました。気持ちが一層あたたまる、素敵な楽曲に感動しました
松橋プロデューサー
「ジーン・ワルツ」という映画で、どうしても小田さんに主題歌を書いていただきたい、と熱い手紙を書いたのは、もう1年以上前のことです。どうしても引き受けていただきたくて、「このページのこのセリフのあとからかけたいのです」と書いた台本を送り、「この作品の主題歌は小田さん以外では考えられない」と不躾なお願いをしました。それに対し「こたえ」という楽曲をいただくことができました。こんな願いがかなうなんて、今でも奇跡だと思います。
愛の正体を我々はいまだ深くまでに知りません。その上手な伝え方もわかりません。しかし、愛を言じて希望を持っていけるから生きていけるんだ、という強い心をこの楽曲から感じました。映画のラスト、作品全体を包み込むように主題歌「こたえ」が流れます。自分の映画で涙を流すなどということはほとんどないのですが完成品を通してみたときに、私は涙が止まりませんでした。
映画「ジーン・ワルツ」が語られるときには、必ず「こたえ」とともに語られることになると思います。これから先も多くの人々に愛される素晴らしい曲であることを確しつつ、それを切に願います。
★コメントタイプ:Q&A形式
★アーティスト:artist-0001
──最初に脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか。
小田和正:
最初は正直、暗い話なのかなと(笑)。でも途中からヒロインのしたたかさや、茶目っ気のような?…いい意味での裏切りを感じて、それからは単なる暗い話しではないのかな、と思うようになりました。ただ(楽曲を作るにあたって)どのくらいの重さにしたらいいのか、そのあたりのバランスはなかなか微妙だなと感じましたね。最終的には希望を感じられるようなエンディングがいいと思いましたが、メジャーコードの曲では違うだろうし、喜びの中にもどこか不条理な感じがあった方がいいなと思って仕上げましたね。
──主題歌「こたえ」は8年振りの書き下ろしになりますが…。
小田:
書き下ろしは、相手にとっては新鮮でいいんだろうけど、作る立場としては常に厳しいものがありますからね。それはもちろん、既存の楽曲を使ってくれる方がラクなんですが(笑)。でもプロデューサーから直筆の手紙と、シナリオをもらって、“このセリフの後に曲をかけたいと思っています”と、かなり細かく想いが書かれていたことを覚えています。手紙には”「言葉にできない」のイメージで”というようなことが書かれていて…自分で言うのもおかしいけれど、『言葉にできない」は多くの人に認知されていて、シンプルでわりと力のある楽曲だと思っているので、それと戦わされるのはどうなのかな、とそんな覚悟が必要でした。
──本作が楽曲を含め、どのように観客に届くことを期待しますか。
小田:
僕がかつて映画を撮った時もたくさんの人たちに“異業種監督”と言われて、でも、その言楽もあっという間に死語になりましたからね。“代理母”という言葉は、今は少し特殊な感じがするけれど、そんなこと当たり前と言われる世の中が来るのかもしれないし…。”どうしてこんなに切ないんだろう”という言葉が、この作品のどこかにうまくはまって、寄り添ってくれればいいなと思っています。
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