6月11日、12日 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター公演
──新潟は土日ということもあってなのか、現役世代の方々の姿も多かった印象でしたが、最も印象に残ったのは、「こんど、君と」を最後まで歌い終えてから、もう一度とおっしゃって、二度歌いました。
小田和正:
ああ、少し間違ったんだけど、テーマ曲だから、やっぱりちゃんと届けたいというね。
──そして次の日のMCで、「自分で歌っていて、迫ってくるものがありまして、それが哀しいでもないし、幸せでもないし、経験のない気持ちで……」と、おっしゃいました。とても印象に残りました。
小田:
なんか迫ってきたんだね。
──キョードー北陸の後藤新治(社長)さんからお聞きしたのですが、会場からホテルに帰る車中で、小田さんが「歌ってのはさ、ときに何かを問いかけてくるよな」と、ぽつんとおっしゃったんだそうです。後藤さんはそれがとても印象に残ったとおっしゃっていました。
小田:
だよね。いままでのコンサートの感じではなかった。コロナでもうコンサートなんて出来ないんじゃないかと考えたりしてたから。今までさんざん歌ってきた歌が、自分自身に問いかけてきたり、言葉が刺さってくるような、自分に返ってくるような…。
──ご自身で書かれた言葉が、ご自身に刺さってくるって、それ、すごいことですね。
小田:
それをまた、お客さんが聴きにきているんだなあと思って、歌詞というのはこういうことかぁと。いままで自分が書いてきた歌詞の一つ一つが攻めてきて、マンネリといわれようとも、それを重ねたときに、すごく大きな力になって…。あの頃、曖昧だった歌詞も、はっきり見えるというか、全部を寄せ集めてみると、結局、これを言いたかったんだなとか。本来の歌詞とは別かもしれないけど、自分にとっての歌詞は、こうだったんだなとか。たとえば、♪いつも君をみている♪と歌っても、いままでよりも意味をもって、日に日に意味をもって、それがお客さんの姿と相まって自分に迫ってきたんだよ。だから迂闊に歌えないなというか、ちゃんと届くような形で、みんなが待っているような形で、届けなきゃいけないと思うんだね。
Kazumasa Oda Tour 2025「みんなで自己ベスト!!」