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TBS特番「クリスマスの約束2015」放送


──「クリスマスの約束2015」の出演依頼が来た時、どのように思われましたか?


和田唱:
もう、めちゃめちゃしかったですね。小田さんの事務所から「こんなことを唱くんにお願いしたら、なんて言うんだろう?」って仮の打診があって、それを聞いた時、「まじっすか」って(笑)。でも当初は1~2曲じゃないかなと思ってましたが、蓋を開けたら、もう驚いちゃいましたね(笑)うわー!みたいな(笑)いやーもう、めちゃくちゃほんとに嬉しかったです。だからツアーをやりながらも、今、全力です。こんなに充実している時間なんてあまりないんで(笑)。もうず一っと、音楽、音楽三味です。毎日歌ってますもん、僕。だから、のどのケアだけはちゃんとしなきゃなっていうとこですかね。

──選曲は、どちらが?


和田:
小田さんです。九割五分。他にいいアイデアないか?と言われ、僕もせっかくの機会だからと思って言いましたけど、僕の出した曲は、どれも通好み過ぎてたみたいで、もちろん小田さんもすごく好きな曲だったようで、「それいいよな。できたらいいよな」って言ってくれましたが、「でも、TBSがたぶんダメって言うだろうなぁ」って…。小田さんも訊いてくれたみたいなんですが、「それはちょっと…一般の人は知らないと思います……」って。「知らないって、彼らが知らないだけなんだよな!」って言ったりして(笑)。

──ちなみにどんな楽曲だったのですか?


和田:
バート・バカラックの「ALFIE」とか。…バカラックで言うと、「Close to You』とか。他にスタンダード・ナンバーを少々。小田さんはどれもすごく「いいな、いいな」って、言ってくれてましたけど、TBS的にダメだったっていう(笑)。
 でも好きだな、いいなって思う曲が、小田さんとすごく感覚的に近いところがあるんだなって思いましたね~。なんかそんな恐れ多いですけど…。でも、すごく共感するところがいっぱいあって嬉しかったです。

──リハーサル現場では、どんな話をされているのですか?


和田:
ほとんど音楽の話。ちょっとマニアックな話もしますし。その他、オフコースの最後の方はどんなんだった、とか(笑)。いや~もうそういう話まで小田さんが話してくれるので、おもしろいですよ~(笑)。

──リハは、どんな感じでやっているんですか?


和田:
小田さんは、ひたすら反復練習って言うか、繰り返していくっていう…。正しいですよね。自分たちの曲ではないので、もう刷り込んでいくしかない。何度も何度も反復していくしかないので、とてもよいトレーニングになるんですよね。思い出作りも少し兼ねてますけど(笑)。


──自分との相違点みたいなものを感じるところはありますか?


和田:
小田さんと考え方がすごく近く感じますね。音楽に取り組む姿勢も近いほうだと思います。それが確認できるようで嬉しいですね。今までいろんな人たちを見てきましたけど、リハーサルし過ぎるとダメだって言って、とにかく「本番に取っておこう」みたいな、ほとんどリハーサルしない人とかいるんですが…ちゃんとしてない人が多いんですよ。僕はそれをやるほうだと思うんですが、小田さんはそれをはるかに超えてますけどね(笑)。そのこだわりは僕以上かな?逆に小田さんと違うなって思うところは……僕は、自分の好みをわりと押し通しちゃうタイプですが、小田さんは、お客さんの立場に立ってものごとを考えられるひとですね。でも小田さんがすごいと思うのは、幅広いっていうか、マニアックなものもすごく知っているけれど、発表する時はわかりやすいものにちゃんと変換するっていうか、そういうところが僕と違っていて、僕はマニアックなまま出しちゃうから、そこが違いますよね。だからこそ、あのポジションにいるんだなって思います。小田さんは、お客さんの立場になって考えられる、人の気持ちになって考えられるひと。僕ももうちょっと人の気持ちに寄って考えていかなきゃね(笑)。

──いろんな人が小田さんの前に出ると緊張するとか言われてましたが……。


和田:
噂で、小田さんは怖いよ、っていうのが流れてたんですよ。これは相当緊張させられましたね(笑)。そう、最初の「クリ約」直前にゆずやAqua Timezと…つまり小田さんと今まで接してきた人たちと会う機会があったんです。そしたら軒並み僕を緊張させるようなことを言うわけですよ、皆さん(笑)まじかよと思って、ちゃんとしなきゃなって緊張が走ってたんですけど…。怖いというか、すごくちゃんとしてるから、こっちが気抜いていると、もう何言われるかわからないよ、みたいな。「えっ、まじで?!」って(笑)。でも全然そんなことなかったですね。だって今、小田さんって、一緒にいてリラックスできるミュージシャンの人の僕のベスト3に入りますよ。いいのかな?こんなこと言っちゃって(笑)。

──リハなどを通じて、新たに発見したところなどありますか?


和田:
これはもう最初から思っていることですけど、あの声は…もう本当にギフトですよ、ギフト。小田さんのここぞという時の、パーンと張ったハイトーンボイスはやっぱり、どうやっても真似できないので…いつも聞くんですよ、あれはすごく楽に出すんですか?って。聴いているとすごく楽に出している感じがするんですよ。そうしたら「いや俺はシャウトしてるだけなんだよ」って。でもシャウトしている風には購こえないですよって言うと、「それがダメなんだよ」って小田さんは言うんですけどね。僕にしてみれば「何言ってるんですか」って感じです(笑)。近くにいるとそういうことを聞けるのでおもしろいですね。でも、あんな声のひとはいないですよ。海外でも、大体、みんな声がしわがれてきて、だんだん艶がなくなるのが普通なのに、「これ、世界的に見て、すごいことですよ」って言うんですけどね。なんかもう全然、「すごくねぇよ」って(笑)僕がいくらめても「そうか、ありがとう」なんて絶対言ってくれない(笑)。





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──「クリスマスの約束2015」の出演依頼を受けた時のお気持ちを伺えますか?


仲宗根泉:
いくつもある音楽番組の中で、本当に大好きだったんですよ、この番組が。小田さんをすごく尊敬してたっていうこともあって。だから…もちろんしかったんですが、自分でいいのか?っていう不安とか…あんなに素晴らしい番組と思ってた場所に出させてもらって、それを観たひとたちに対して、素晴らしかったって思ってくれるようなパフォーマンスをしなきゃならないっていうプレッシャーがすぐに出てきて…。手放しで「やったー!」みたいな感じではなかったですね。嬉しさよりも自分がしなきゃならないことを、次第に整理し始めたというか…そういう感じでしたね。

──『366日』の選曲については、いかがだったんでしょう?


仲宗根:
「お、おおおおおぉ~」みたいな(笑)。
 『366日』は、皆さんにすごく愛していただいた曲でもあって、いろんな人がカバーしてくれているんですけど…。なんか、ここに小田さんの声が入ったらどうなるの?みたいな、もうワクワクしかなくて、この歌を歌ってくれるっていうことのありがたさもすごくあったし、私、結構ハモリとか好きなんですよ、メインとかよりも。そういうのですごく興味があったので、この曲をどう調理してくるんだろうみたいな楽しみがすごくありましたね。

──小田さんとはあまり喋ってないと言ってましたけど、リハーサルを見ていて感じたことってありますか?


仲宗根:
もう、大ベテランさんじゃないですか。だからちょいちょいちょいって弾いたら「じゃあ、はい、もう…」って…感じだと思ってたら。ものすごくやるじゃないですか、本当に。自分たちがいない時も、マネージャーさんから「ずっと『366日』を練習してるよ」って聞いたので、小田さんレベルでそんなにやってたら…「私どうしよう…」みたいな(笑)のはすごくありましたね。逆に緊張を煽られたような感じもしました。すごく、とっても真面目な方なんだなーって、なんか長年やってきたけれどそのキャリアに身を任せるんじゃなくて、何年何十年ってこの世界でやってきても地道にやることの大切さとか…。小田さんって曲に対してのリスペクトがすごいじゃないですか。作ったひとに対しての気持ちを聞いてくれるところなんか…それも小田さんは怖くないひとだって思えたところの要因のひとつでしたね。自分は小田さんよりもすごく経験が浅いので、小田さんがこうしたい、ああしたいって自分の曲をアレンジしてくれるのはすごくありがたいことだし、それで終わるもんだって思っていたんですけど、小田さんの場合は「あなたが作った曲なんだから、アレンジを加えてみたけれど、あなたが嫌だったら別のものを考えるよ」とか、なんか…大御所さんなのに威張ってないっていうか、自分の感性をひとに押し付けないって言うのかな?仲宗根泉が作った「366日」っていうものを守りつつ、さらにきれいになるように、素晴らしくなるように考えてくれてることが、「あぁ、やっぱりこういう風に努力してきた方だから、ずっとやっていけてるんだな」って思いましたね。

──会うまでの印象ってどんな感じだったのですか?


仲宗根:
清水翔太くんも『366日』をカバーしてくれて、一緒に歌ったりしてたので、ミーちゃん(清水翔太君の愛称)に「どんな感じのひと?」って聞こうかなって思ったんですけど、なんか「恐かったよ」みたいなこと言われたら逆に恐ろしくなっちゃうので、さらなる恐怖を背負い込むよりは、何も聞かないでいった方がいいんじゃないかって、誰にも何も聞かずにお会いしました(笑)。だから思ってたよりもすごくやわらかい感じのひとだったので…本当は時間があったらもっともっと全然別のことも話してみたいなって思ってたんですけどね。リハーサルの日だけだと結構ぱつぱつになってるので……。でも、小田さんの歌い方とかやり方を見て、自分も盗めるところがあったらって思っていたので勉強しながら触れてましたよ。
 さっき音源を聴かせてもらったら少しアレンジを加えられてたんですけど、「あぁ、このメロディー小田さんぽいなぁ」みたいな。小田さんが歌ったら、なんでも小田さんの歌になるんですよ。
 だから『366日』っていう曲はたくさんのひとにカバーしていただいて、それを聴かせてもらった時は、『366日』っていう曲を歌ってくれてありがとうございます!っていう気持ちだったのに、なんだか小田さんに至っては、小田さんの曲を私が歌わせてもらっているような感じがすごくするんですよ。だから変な感じなんですよ。自分の曲というより、なんか偉大な人の曲に私が参加させてもらってる、みたいな気持ちになるくらい小田さんの声と小田さんのコーラスメロディーが…普段は3度か5度しか入らないであろうはずのコーラスとは全然違って、ユニゾンでもないし、ここでこんなメロディーがくるんだ、みたいなところがあるので、それも小田さんを感じさせる要因のひとつでもあるし、それがすごく良くて。なので、小田さんが入ることによって、初めて見る『366日』景色があるって感じです。
 この曲は自分の中では結構やり尽くしたと思っていたんですけどね。ほんとに勉強する部分がすごくありました。
 音楽ってアレンジとか、ちょっとしたメロディーで、ものすごく良くなったりするから、自分が曲を書く時に「苦しいな、もう書けないな」って思っても、苦しんだその先のひと手間でこんなにもすばらしくなるんだったら、もうちょっと頑張ってみようかなとか、なんか、ああいう風にやらないといけないのかなってすごく思いました。
 小田さんと一緒にやらせてもらって、全然関係ないように見えるかもしれないけど、そのすべてに意味があって、勉強できるところがすごくいっぱいあったから、一緒にやらせてもらって本当に良かったと思います。




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──今回の「クリスマスの約束」は、小田さん自身がやりたい曲を、かなりやれた印象も受けたんですが。


小田和正:
いやー、それがなかなか難しかった。本当に俺がやりたい曲というより、「こんなのやっちゃったら面白いだろうな」みたいなことも加味しつつだったし、それは俺がやりたい曲にそのまま重なるわけでもないし……。だからって「やりたくない曲」はやらないんだけど(笑)。最後まで「これ、大丈夫かな…」っていうのはあったけどね。思いついた時は盛り上がっても、時間がたてば「これやっても喜んでくれる人いるのかな……」という想いがだんだん襲って来たりしたから。

──そういう時はどう踏ん切るんですか?


小田:
そういう時は「いや、大丈夫でしょ」とかって周囲の言葉に励まされながらだね(笑)。

──今回の「クリスマスの約束」は、都会的なソウルやジャズ寄りのナンバーも得意なJUJUがモダン・フォークであるこの作品を歌ったのも注目すべきことでしたね。


小田:
せっかく歌ってもらうなら「こうやって歌って欲しい」というのがあったんだけど、ゲストアーティストに選曲権は与えられてないし(笑)、お客さんが退屈だったってなると彼女にも悪いじゃない?そこもひとつの責任としてあったな。しかもプロデューサーの阿部龍二郎が、途中で「やりますか?「悲惨な戦争』、本当にやりますか?」って訊いたのさ。もちろん「やるよ」って言ったんだけど、そのあと不安になるんなら「”やりますか?”って、どういう意味?」って、ちゃっとその時に訊いておけばよかったんだけどね(笑)。

──どうやら「やりたい曲とやるべき曲、その見定め方」といったお話のようですが。


小田:
そうなんだよ。やりたい曲とやるべき曲があり、もっと大きく言えばテレビ的には”ウケるべき曲”っていうのもあるわけだよ。その意味ではとっても試験的なレバートリーではあったんだ。おまけに同じ番組の中で「恋するフォーチュンクッキー」もやったんだから。

──「悲惨な戦争」とは真逆に振れた、みたいな(笑)。


小田:
ああいうのは、嫌いな人もきっと居るわけじゃない?「そこへ迎合しちゃうんだ!?」とかって言われかねないしね。

──”迎合”って言葉は穏やかじゃないですねぇ(笑)。


小田:
なのでもっと歌う前に言い訳しようかな、とも思ったんだけど、途中から「理屈抜きで、ともかくお届けしよう」ってなったな。

──良い曲は良い曲なんだから、この番組として自信もってお届けします、ということですよね。


小田:
まあそうだけど、”良い曲は”とか言葉にしちゃうのも違うだろうということで、ああいう進め方になったんだけどね。でも「恋するフォーチュンクッキー」も一生懸命練習したわけで。面白いんだ、やってて。でもそれにも慣れてくると、「やる?これ?」って。そういう時期を何回も経たよね。

──慣れてくるって、飽きてくるとも違うんですか?


小田:
飽きてくるほどには上達もしなかったから。常に「もっと上手く出来ないかな?」というのがあったし、練習したけど、もっと練習することも出来たからさ。だから飽きる、というのはなかったけど、やり始めた時に持っていた面白さが無くなりかけたあたりがマズいんじゃないの?でも、なぜ面白さが無くなっていくかと言ったら、途中から気持ちが「もっと上手く」ってほうへ向かっていくってことじゃないのかな。

──シャレでちょっとやってみましたみたいなのも世の中にはありますが、「クリスマスの約東」は、そうではないですからね。


小田:
もし面白さだけを追いかけてだのなら、それはそれで違うゴールもあったんだろうけどね。

──「恋するフォーチュンクッキー」といえば、”♪あなたにちゃんと告(こく)りたい と小田さんが歌った瞬間、非常に場内は盛り上がったし、お茶の間にも伝わりやすかったですね。


小田:
ああ、茶の間にはね。あの時、番組の中のMCでも言ったかもしれないけど、もし俺が50 代だったとしたら、だんだん理性が勝ってきて、あの曲は途中でやめた可能性が高いよ。 やるにしても中途半端な年齢だったというか。まぁ何歳から何歳までが中途半端なのかとか、よく分からないけど。今の俺は60代はおろか「70です」と言ってもおかしくない年齢なんだから。「70だったらお前、照れててもしょうがないだろ?」って、それは思ってたな。

──この流れから次の話題へ移るとしたら、やはりサイモンとガーファンクルの「OLD FRIENDS」(邦題は『旧友」)ですかね? ポール・サイモンが若き日に作ったこの作品の詞には、“70になった自分のことなど想像出来ない”という、そんなフレーズも出てくるわけですが…。


小田:
あれこそまきに「こんなのやっちゃって、何を考えてるんだろう」っていう…でも凄い好きな 「曲だったから。しかも弦も入れて演奏出来たのが、嬉しかったんだよ。ギターだけでもいいんだけど、あの妙ちくりんなストリングスが入ると、まさに“「OLD FRIENDS」だ”って自分が聴いてきたあの曲をやっているんだという実感も湧くし…。そしてそのまま「BOOKENDS THEME」(邦題は「ブックエンドのテーマ」)へ続いていく…。もうそのあたりを演習している時は、「なんだこの曲は」って思われてもいいやっていう、開き直りだったな。

──放送終了後に小田さんの耳に入ってきた番組の反響とか、どうでしたか?


小田:
特に俺の同級生とかには、洋楽が多かったことがむしろ凄くウケたね。みんなモダン・ フォータとか好きだったから。俺としては大反響だったよ、今回は。

──オフコース時代の『きっと同じ』も最後に歌いましたよね。“始まることも 終わることきっと同じだね”という歌詞が印象的な歌ですが。


小田:
そう聞こえたのなら、そういうことなんじゃないの? でも何をするにしても、誰かに手伝って貰わなければ出来ないし、「必ず勝つ」という、その保証もないままにやってきたことも多かったし、それはこれからも、きっと同じだろうな。

Kazumasa Oda Tour 2016 “君住む街へ”