福島県文化センター公演
小田和正:
桜を植えること自体は、被災地の人たちに直接役に立つことではないと思いますけども、何年か経って木が大きく育って桜の花がバーッとつながっていくような春を首を長くして待ちたいと思います。きっと多くの人たちがその桜を見て、色んな思いをするんだと思います。今日こうしてみんなが来てくれたおかげで、また桜がたくさん植えられます。どうもありがとう!
★コメントタイプ:ひとり語り
★アーティスト:artist-1255
ふくしま浜街道・桜プロジェクト
震災前、この福島県の浜街道を全国に誇れるものにしようと、地元の子供たちと立てた「桜の街道」を創る計画。もう「夢」は叶わないと諦めかけていた時、私たちを動かしたのは子供たちからの「声」でした。
原発事故は子どもたちに何の責任もありません。全ては我々大人の責任なのです。この福島県浜通りに子供たちが帰るとき、自慢できる風景にしてあげたい! 世界遺産になるような、明るい未来そして希望を残してあげたい。それには地域の大人が責任をもってその背中を見せてあげる時です。我々は「子供たちとの約束を果そう」と福島県浜通りの青年会議所と実行委員会を作り、桜の植街活動を行っていく決意をしました。
この「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」は、年に2,000本✕10年で、計2万本の桜を、浜通りの主要街道である国道6号線・県道浜街道・常磐道沿いに植える計画です。2年目のシーズンを終え、約5,000本の桜を植えることができました。この活動を通じて「東北さくらライブプロジェクト」のみなさんと出会い、小田和正さんとつながることができました。小田さんのコンサートがキッカケとなり、私たちの団体にコンタクトしてくださった方がたくさんいます。「小田さんがやっていることなら大丈夫だ」と、桜のオーナーになってくれた方もいます。私たちだけでは届かないところへ、確実に届いていると感じます。小田さんが一緒に活動してくださるということが、私たちにとって本当に励みになります。同じ立ち位置に立ってくださっていることが、とても大きいですね。また、東北さくらライブプロジェクトをはじめ、岩手・宮城で活動する団体のみなさんと出会えたことも大きかったです。桜の植には三者三様のやり方があって、「桜を植える」という点は一緒でも手法は全然違う。でも、桜を植える人たちの思い、信念は同じです。そういう仲間がいろんな界にいるということで、私たちももっと頑張らなければ、という気持ちになります。お互いに刺激があって、勉強にもなって…ご一緒させていただいて本当に良かったと思っています。
私にとって小田さんは、世代が近いこともあり、“青春時代”そのものです。若い頃に一度だけオフコースのコンサートも観に行きましたし、生活に追われてなかなかコンサートに行くことができなくても、アルバムは必ず買っています。いつも車での移動の時に聴いているので、福島でのコンサートは、まさに、「車の中の小田さん」が現実のものになった、夢のような時間でした。あれだけの人が同じ所を見て、心をひとつにして…気持ちよかったですね。ほんの一瞬だけど原発事故のことを忘れることができたんです。感無量で、こんなに幸せでいいのかなと思いました。
どんな人に会う時も私の中に「緊張」という文字はないのだけど、終演後に小田さんにご挨拶した時だけは、めずらしく乙女になりました(笑)。でも、南相馬の相馬農業高校の子どもたちに、パネルへのサインを頼まれていたので、しっかりメッセージを伝えました。子どもたちも本当に喜んでいました。私のような同世代だけではなく、高校生の子どもたちまであんなに喜んで…やはりスターなのだな、と感じました。音楽を通してこのようにご一緒させていただいて、本当に良かったです。
実行委員長:西本由美
KAZUMASA ODA TOUR 2014 ”本日 小田日和”