2000.4.19 オリジナルアルバム「個人主義」リリース
オリジナルアルバムが6年半という期間が空いたことについては、特別な理由は無くて、後から気がついたんだよ。もともとまめな方ではないけれど、楽をしてきた感覚もなくて、「休養期間」とか「充電期間」というのとは全く違うし・・ゴルフもやっていたけど(笑)、夏のイベントや、ひとのプロデュースもやってたからね。
アルバムを作ろうとした一番の理由は、ツアーをやることが決まった時点で、それなら新しいアルバムを、ということじゃなかったのかなぁ・・まあ、そろそろやっておかないと、いつ終わりが来るか判らないということもあるからね。急に「(レントゲンで)ここに影があります」なんて言われたらさぁ(笑)イヤ、冗談ではなくて友達にも多いし…。もうすでにそんな歳なんだよ。だから、これでアルバム作らなかったら、前のアルバムが最後になるわけだからね。「集大成」という言葉はしっくりこないけれど、今、自分がアルバムを作ったらどんなものになるか?って単純にそう思ったんだよ。
アルバム制作というのは、自分の力量を自身ではなかなか判断しづらい部分があって、前作のいたらなさを後から感じて、そこで学習して、また制作、という繰り返しなんだよね。もちろん、これが今の力量・・それも自分なんだ・・という納得の仕方もするようになったこともあるんだけど・・今回は、最終的に自分のレベルがどの辺までいったのかを見極めてみたいという気持ちがあったのかもしれないね。自分で「お前はどのくらいの力があるんだ」と突きつけるような。やっぱり、自分自身が一番の批評家だからね。だから、これまでの作品と比べれば、ユーザーに対してよりも、もっと自分寄りにというか、自分にとってどれだけ説得力がある作品か、楽しくなくていい、ちょっと重くてもいいから、今の気持ちを“開放”させてみたアルバムになったね。もちろん、それでもみんなに楽しく聴いて欲しいから、出来るだけ聴き易く、何度でも聴けるようにという意識はしたけど、いかがなものでしょうか…。
もし次にオリジナル・アルバムを作ることがあってもほとんど60歳の手前になっているわけじゃない?あいかわらず高い声で歌っているのかもしれないけれど(笑)。60の男がアルバムをリリースして60の女が買いに行って聴くというのは果たして成立するのでしょうか(笑)。それはそれで面白いのかも知れないけど。何かそこに本当のパワーがあればいいとは思うけれど、片や介護保険であるとか、かなり悲惨な状況もあるわけじゃない?そういうところに片足突っ込みながらCD聴いて、という訳の分からない世界に入っていくという(笑)。だから、このアルバムが最後になるとは言い切れないけど、ならないとも言い切れないよね。これが最後かも知れません、と大声で言いふらすのも、なんか売ろうとしているみたいで格好悪いし(笑)。でも、いつに最後になるかなんてほんとうに判らないからね。結果80まで生きてみんなに嫌がられているかもしれないんだけれど(笑)。
K.ODA TOUR 2002 『Kira Kira』