今一番大切なこと
始めて映画を撮りたい、撮るぞっていう思いに到達したのも何年か前の夏の終わりだったな。一番純粋な原点へ自分が追い込まれていくと、その時の自分にとってのファースト・プライオリティが見えてくるんだよ。このコンサートが終わったら、また映画の仕事にかかろうと思ってるんだ。
映画は1本撮ったら少しは自分の中で変化があるかと思ったけど、基本的にはあんまり変わってないな。 反省点はいろいろあるけど自信をなくしたってこともないし。現場の空気とか役者さんとの接し方とか、ノウハウ的なことはとりあえずインプットされたけど、オレ自身の姿勢としては“今度もやります”みたいな感じであくまでもフラットというかね。
唯一、“あ、そうだったのか”っていう思いがあったのは、一般の評論も含めて”こんなにいろんなこと言うんだな”っていう環境かな。これにはちょっと驚いたよ。要するに、音楽やってる人間の間では、自分のこと棚にあげてあれだけ言えるってことなかなかいないからね。まあ、時間が経つうちにそれもフラットのうちに入っちやったけどさ。とに角、映画、つくるよ。来年か再来年。
映画以外では、人のプロデュースっていうのもこれからの仕事かな。自分自身で歌うことより比重としてはそっちの方に大樹がかかるかも知れない。曲を提供したりすることでその相手が喜んでくれるなら、それも自分の中でのエンターテインメントのひとつだと思うからね。
自分自身の歌に関しては…たとえばさ、人間はおなかがすいたら何か食べるじゃない?生きるために。食べなきゃいけないじゃない。でも音楽っていうのはさ、それとは違うと思うんだよな、どうしても新しい楽が書きたいって気持ちが高まってきて、自分の中でそのことがファースト・プライオリティになった時にこそ、その必然性が生まれるんだから…。
MY HOME TOWN KAZUMASA ODA/FAR EAST CLUB BAND