寺岡呼人ゴールデン・サークルイベント出演
ゴールデンサークルのステージで言おうと思って言えなかった事がいくつもある。 今回は小田さんがゲストという事で、客席に椅子を出そうという話が最初あった。 しかし、小田さんの方から「なるべく自分のファンがいないところでやりたい」 という事で、小田さん出演の発表も随分遅らせたり、更に小田さんからの要望で小田さん曲を泣く泣く減らしたりした。
そこで、考え方をガラッと変え「小田さんに合わせるんじゃなくて、僕らのフィールドに小田さんを呼ぶという形にしよう」ということになり、椅子は出さずにスタンディングにした。結果的にそれは良かったと思ってる。それをステージで言いたかったのに、言えなかったこと。そして、元々亀田誠治さんとオフコースの話で盛り上がった所から、組み合わせが実現したんだけど、亀田さんのオフコースへの思いをもっと、ステージ上で聞き出したかった!
というのも、打ち上げで小田さんに全員ありがたいお言葉を頂戴したのだが(笑)、 僕は小田さんに「もっとMCは考えて喋ったほうがいいないいな」と言われた。ただ、僕にも僕なりの考えはあって、なるべく自分の存在を消すことによって、周りを浮き立たせたいというのと、イベントまでのプロセスはイベントを見てくれた人が、それぞれ自由に感じて欲しいというのがあるから、行き当たりばったり的な喋りにしてしまう傾向があるのだ。でも、小田さんのライブやテレビ番組の喋りを見ていても、その曲への想いや、プロセスを説明してくれることによって、確かに曲への入り込み方が違うな~と思った。だから、そういうのは今後の自分に活かせたらいいなと思う。
それにしても、ゴールデンサークルでいつも思うのは、そういう説明抜きにアーティストから発せられるパワーだ。今回の小田さんにしても、そうだ。実際には小田さんは動き回ったり派手なパフォーマンスをする訳ではないんだけど、曲を演奏して歌ってる僕らが自然に高揚してしまうエネルギーがそこに生まれる。 僕らは演奏してるから、じっと小田さんを見るわけにはいかないから、体と脳で感じるしかない。そして、体と脳にインプットされた記憶や感覚で、それをこの先活かすしかないんだよね。そこが勉強とかと違う所だ。
打ち上げで、ギターの佐橋さんが言ってたけど「小田さんは完全にロックな人」。これは本人も言ってたけど、「ロックのことは全然知らないけど、ロックっていうのは結局精神的なもの」。本当にその通りだと思った。その感覚をあの日いたみんなが感じ取ったに違いないし、それをこれから受け継いでいきたいと思う。
ミドリカワ君は、ここんところかなり接近してるが、GCは初めて。今回は2曲だけだったので、申し訳なかったのだが、彼の持ち味は十分伝わったと思う。打ち上げで小田さんに「君は変わった詞を書くね」と言われてた(笑)。来年の活動もかなり楽しみだ。来年はもっと爆走して欲しい。
スキマスイッチは同じステージに上がるのは初めてだけど、その前に何度も 飲んだりしてたから、まったく違和感なかった。というより、逆にいつも飲んでるから仕事をするのが逆に違和感だったかな(笑)。でも、こういうイベントの本当の理想は、 ステージに上がる前に一緒に飲んだり、食事をしたりして、すっかり打ち解けてからセッションする事だと思う。物理的にそれを全部のアーティストでやる事は不可能だけどね。でも、スキマに関しては偶然にもそういうプロセスだった。だから、 今回はステージもそうだったけど、ステージを降りた楽屋うあ打ち上げも凄い盛り上がったし、喜びを共有できたと思う。彼らの書く詞は、今最も旬だと思うし(初めて『ふれて未来を』を聴いた時ぶっ飛んだ!)、“勢い”というのをビシビシ感じた。
曲もここ数年のJ-POP(この言い方嫌いなんだけどね)をよく研究してる、というか愛が感じられ、いい意味でのオタク感が共感できた。そして、真面目さも! 今この世界、いやどの世界でもそうだと思うけど、ちゃんと残ってる人はみんな真面目で実直な人達だと思う。特に音楽業界はいい加減にやろうと思えば、 いくらでもいい加減にできる世界だから、いつも自分に対して厳しい目を持ってないとダメなのだ。
そういう意味でも今回はスキマの2人の実直さを実感したライブでもあった。打ち上げでは、小田さんを囲んでみんなで盛り上がった。乾杯の挨拶の時の小田さんの言葉を最後に。「寺岡君に誘われた時、きっといいイベントになる予感がしてたけど、 今日はそれ以上にいいイベントでした」みなさん、どうもありがとうございました!
寺岡呼人
KAZUMASA ODA TOUR 2008"今日も どこかで"