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02/19 川村結花さんへのプロデュース・シングル「ビューティフル・デイズ」発売。


 マーチン(鈴木雅之さん)の「SOLONG」の時の空き時間に、「こういう曲知ってる?」って"Burt(Bacharach)"の曲とかをビアノで弾き語りして歌ってくださって……それがもう涙が出るくらい素晴らしくて…。小田さんと、その時いろんな話をさせてもらって、コードやメロディラインにしても自分たちが日本人であるってことをとても意識してらっしゃるような、懐の深さみたいなものを、強く感じさせてくれまして、とにかく小田さんに触れたかったというか、お願いしたかったのです。それが今回、実現できてほんとに難しかったです。もちろん音楽的な事でも、私は、ビアノを含めてひとつの作品みたいな、そういうところがあって、サビで私は「ガアー」って弾きたい方なんだけど、いきなり「ここは(ビアノのフレーズ)抜こうよ」なんて言われて、「シロタマ(全音符or2分音符)でいいじゃん」、「高いところで」。「その方が歌が響くし」。「だいたい(君は)弾きすぎ」みたいな事を言われて(笑)、最初は「ええ~?!」みたいな感じだったんだけど、後で聴いてみると…「なるほど、そうだな~」って理解できましたね。その後のライブでは、やたら小田発法の、サビで、シロタマだけで、高いところで、あとは弾かない、みたいな、それをラインするようになりました(笑)。
 あと…小田さんって、いつもこんなに推敲して詞を書いてらっしゃるの?!っていうのを、あらためてっていうか、初めて知ったというか、詩を作ることってこんなに大変なんだなってことも教えられましたね。
 さらにもうひとつ、私だったらぜったいそんなところにコーラスはつけられへんって言うような箇所、Aメロで、こんなの無理よ、っていうようなところに、ものすごく難しいコーラスを…聴いてくれたら、そこがまた鳥肌もんで「わぁ美しい」って思って頂けると思うんだけど…楽譜にしてみたら「なんや~それ?!」っていうような(笑)、ものすごく入りくんだラインを考えて下さって……「なんであんなことできんの?」っていう…「師匠!!」みたいな(笑)。それを歌うのが大変で、でも新鮮で、とっても大きな発見があったんです…だからこんなにトリップしちゃうのね、みたいな。小田マジックの一端を見たような気がしましたね。レコーディングは、まるで星一徹と星飛雄馬のような(笑)そんな日々でしたけど、苦労や発見を含めてぜんぶが楽しかったです。で、これは余計な事ですけれど…出前のおそば、についてなんですけど…お願いなんで、上にかぶっているサランラップ、あれは全部とるように下さい(笑)。また、その半分だけめくり上がったサランラップの上に、薬味のネギとかの皿を置くのもやめて下さい(笑)。どうかひとつお願いします(笑)。

川村結花




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「ボクたちのテーマ」


 ボクの中の川村結花は『夜空ノムコウ』と、彼女の曲でマーチンをプロデュースするという企画のために彼女が書き下ろした『so long』だけだった。それだけとはいえ、レコーディングの時の彼女のピアノの演奏と、この2曲を聞いたら、「なんで、誰が今さらノコノコと出てって川村をプロデュースするわけ!?」と普通は考える。で、ボクも思った「オレに!?何しろって言ってんのアイツは!?」。というほどに川村結花はすでに力を持ったアーティストとして完成されている。MCは関西弁だけど。
 男性アーティストもふくめて、自分で自分の音楽のことをきちんと出来ないのがほとんどというこの国で、彼女は音楽という活動を通じて自分の感じたことを自身の手で表現し、相手にそれを伝えるという、本来の意味でのアーティストと呼ばれるにふさわしい数少ないひとり。こんなに持ち上げていいのかとも思うけど、いいんだきっと。思い上がったりしないだろうから。
 さて、それでもそんな川村を相手に敢えてプロデュースを引き受けたオレもオレだけれど、それなりに理由はあった。ひとつに、頼まれるとイヤなヤツでない限りなかなか断れないという性格、そして川村にはちょっと借りがあったこと、そしてさらに川村が自分が欲しいものをなんだかオレが隠し持っているみたいだと勘違いにしろ思い込んでいるようだと、本気でそう思っているなら、どうなるか分からんけど一緒に捜してみようと思ったから。川村のいろんな楽曲をあらためて聴いた。で、「テーマをはっきり決めよう」とそれだけを伝えたら2,3日して「結婚式でかかるような歌にしたい」と返事がきた。「うん、それもいいけどいちおう他のも考えてみようか、選択肢は多い方がいいから」とか言った方がプロデューサーぽかったのだろうけど「それはいい、後は書くだけだ、書け!」と、とても素直な気持ちでさらに返した。だから、もしかしたらちょっと無責任な感じがしたかも知れない。でも、ほんとうに申し分のないテーマだと思ったのだ。
 で、二人で捜して出来上がったのがこの曲。みんながどう聴いてくれるか、そして彼女の中にこの歌がどんなふうに残っていくのか、それは時間が決めること。でも折角だから、幾つかの結婚式でかかってくれれば、きっと川村もボクも嬉しいだろうな「それが『ビューティフル・デイズ』のテーマだった」から。

2003/01/30小田和正

Kazumasa Oda Tour 2005"大好きな君に"