★コメントタイプ:対談形式
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★★diary_02133
2000.2.25 TBSラジオ「この人に会いたい」
細川:…なんかこう~曲のイメージとか、詩のイメージからするとわりと繊細な方なのかな~と思ってたんですけど、あの~全然そんな感じじゃないですねぇ。そう言われません?
小田:わりと言われますね~。
細川:だいたいあれですか、そうすると、あの~体育会系なんですか? 私なんかも、あれなんですよね~すごく真面目だと思われてですね(笑)。
小田:へっへっへ、そう思われてるんですか?(笑)。
細川:小田さんがそうかどうかはわかんないんだけど(笑)…あの~自分をアピールすることはあんまりお好きじゃないんじゃないですか?
小田:僕はとっても嫌なんですけどねぇ、それはほんとに。でも最近、やっぱり伝えたいことがあるんであれば、伝えるべきなのかなって思いはじめたんですよ。バンドやってて、ひとりになった時にひとつ、今まで閉じていたものを開放しようっていう…(それまでは)全部断ってきたから、やらない、やらない、やらないって。で、それで失ったものはどれだけあるんだろうってこともあったから…人に頼まれたこと、曲を書いてみようとかいろんなことをやってきて…それでも閉じたり開いたりするわけですよ。やっぱり開けば嫌なこともいっぱいあるから。
でもやっていくうちに…いろんな人の、過去の偉人たちの行動様式とかみると、やっぱり俺は開いていく方がいいかなぁと。嫌だったら開く必要はないけど、できるだけね。
だから、よっぽど負担でなければ…細川さんもその、ラジオばっかりとか、言ってないで、顔を見せてやったら伝わることもあるし、喜ぶ人も絶対いるわけですよ。もちろんマイナスもあるけど。まぁ、それを自分で考えるべきなのかなって近年、思うんですよ。
復活して下さいよ。結婚式のスピーチはやる必要ないと思うけど(笑)
細川:小田さんもさっき言われてたけど、そのなんていうか「ジガネ」がね、このへんで見えてきてもいいんじゃないかっていう…「個人主義」のアルバムなんかもそうなんでしょうけど…「徒然草」の中に『日暮れ、塗(みち)遠し…っていう吾が生(しょう)既に蹉蛇たり…』と諸縁を放下すると書いてるんですけどね。まぁ要するにもうこれから先の人生が何十年とあるわけじゃないんだ、で、今まで結婚式だ葬式だ、っていろんな世の中のつまらないしがらみにかまけて、自分自身本当にどう生きるのかっていうことをちょっと見失ってきたけども、ここで諸縁を放下して…つまらんつきあいを一切切り捨てて、ほんとに自分自身の魂の充実のために生きていかないと、何のための人生だったかわかんなくなっちゃうぞ…っていう主旨の話を書いてあるんですけど…私なんかもそういう感じで、まぁ言ってることがなんかが最近すごくよくわかる気がしてね。だからもう最近は新聞もとってないんですね。ほんとにただろくろを廻しているだけで、これだけなんです、社会との接点は…。
小田:自分の中で残された時間っていうのを逆算してけば、あとどれくらいのことしか出来ない、これ一回やったら何年か経つってわかるじゃないですか。映画なんか作れば2年、3年ってすぐ経っていくから。そしたら最後にそれやって、いつ…まぁ映画の話のときによく言ったりするんだけど、黒澤明監督が最後の「まぁだだよ」っていう…ちょっと面白く変わったタイトルで終わったじゃない?で、本人はあんな…あんなっていうと、本人は気に入ってつけてただろうけど(笑)、「まぁだだよ」なんてタイトルの映画で終わっていくなんて、想像してなかったわけじゃない。そこで「ぷつん」っと終わっちゃったというようなことが、それはそれで興味深かったりするから。
自分はいつ終わっていくんだろうみたいなこともあるし。そしたらその…どうやって終わりたいかっていうこともあるし。でも、所詮思ってたようには終われないんだなって分ったりするし、へっへっへ…そんな風に思うんですよ。
細川:私なんかもそういうことを考えはじめたのはやっぱり最近ですよね。違うことで早熟なとこもあったかもしれないけれど。
小田:奥手な人が総理大臣やってましたよ、みなさん(大笑い)大丈夫ですかぁ?
K.ODA TOUR 2002 『Kira Kira』