★コメントタイプ:対談形式

★アーティスト:artist-0001,artist-0120

★対象:diary_02168

スガシカオさんと「BREaTH」にて対談。


スガシカオ:
小田さんといえば、TBSの「クリスマスの約束」。放送、生で見てたけど、衝撃的だった。なんか、すごいことになっているなあって。”なんでこの人、こんな歳なのに闘っているんだろう?”って。頑固そうだなぁ~って(笑)。でもオヤジになって丸くなるのは簡単だけど、頑固オヤジになるのは難しいことだと思うんですよ。で、あのステージに、(共演を呼びかけたアーティストが)誰も来なかったわけしょ?どこまであれが、番組として最初からそうだったのかはわからないけれど、結果的に小田さんがみんなの前で赤っ恥をかいたわけじゃないですか?それが衝撃的で。そのとき改めてすごい興味をもったんです。

小田和正:
でも・・・実は誰も来ないとは思わなかったんだよ(笑)。”説得力ないんだなあ、俺ば”とね。でも、それをひた隠しにするんじゃなく、ぶちまけたほうがいいと思ったんだよ。そのほうが、みんなで考えるきっかけになるから。日本のアーティストが外国出ていくみたいなときも、同じだと思うんだけどね。向こうでうまく契約とれなかったりすると、みんなそれを隠すじゃない。でも、ちゃんと本当のことを明かしたほうがさ、”じゃあ、ちゃんと契約するにはどうすればいいが”って、業界全体でもそれを考えるきっかけになるはずなのにさ。俺の中ではそれと同じ事でもあったんだよ。もし番組に来てくれたら、そこから何が始まるんだろう、というのもあったんだけど・・・。だからあの番組は、最初から着地地点の見えないところでスタートしたんだよ。そしたら、思いのほか反響があってね。

スガ:
新人なら、まず音楽がどうかって聞くけど、ある程度キャリアのある人だと、ミュージシャンとしての魅力のほうが気になるんですよ。志しとか、立とうとしている位置とか。そこに興味がわいて、そのミュージシャンの曲が愛しくなったりもするんです。で、あの番組はそれを感づかせるのに、とてもよくできてたわけですよ。たぶん、あの番組を見てなかったら、今日、会ってお話ししようと思わなかったかもしれないんです。で、あの番組のあとに、生命保険のCMで「言葉にできない」を聞いて、ちょっと号泣してしまいまして。もう一度、ちゃんと小田さんの曲を聞いてみないとというときに、「自己ベスト』が出たんですよー。

小田:
商売上手なんだよ(笑)・・・でも「夜空ノムコウ」のあの詩はね、君にこんなことを言うのはアレだけど、完璧だよね。

スガ:
ちょっと、やめてくださいよ(笑)

小田:
あんまりもちあげてもよくないと思うけど、隅から隅まで蛇足ない…・・、よく書けたなあって思うよ。あのナイーブなさ、昔の文学青年とかの理屈っぽくないところじゃない、そのギリギリのところでの”あのころの未来にぼくらは立っているのかな”とかさ。あのへんの感覚とか、ホント優れてると思ったね。それくらいもちあげても間違いない作品だと、私は思いますねえ。

スガ:
そこまで言われると、ホントこの先どうすれば(笑)

小田:
でも、過去にうまくいった曲があったら、それと堂々と渡り合っていけばいいんだろうね。あのフレーズに負けないくらいの一行をここに置きたいとか、そういうことはあんまり考えなくていいんだよ。

Kazumasa Oda Tour 2005"大好きな君に"