★コメントタイプ:ひとり語り

★アーティスト:artist-0001

★★diary_02168

 日本の、いいなって思えるような楽曲の中には、昔憧れていた洋楽のパクりではない、どこかそれを乗り越えて、そのひとのオリジナルだなと、その人の持っている感性によってなりたっている作品もあって。そのファクターをもった楽曲を聴いて僕らは「これいいな、力のある楽曲だな」って思うわけで。だからこそその人たちと組んで、そういう楽曲、そういうアーティストを取り上げる事によって、日本の正しいっていうと語弊があるけれど、成熟したというか、ほんとうの日本の文化というものに繋がっていくんではないかと‥その一番シンプルな形を今回やってみようと思ったんです。僕が代表して「あなたの曲、素晴らしい」って、 「言うことによって行けつける場所があるんではないかと‥ちょっと聞き方によっては横柄に聞こえるかもしれないけれど、そういうような「場」を作ってみたかったんだよね。
 ‥ちゅうことでやったんだけど、やってくうちに‥結果、誰も来てくれなくて(笑)。
まぁふたりくらいは来てくれるんではないかと、うまくすれば5人くらいは‥もしかしたら全員きてくれるんじゃないか、みたいなねぇ(笑)。そういう甘い考えっていうか、上手く転べばそれくらいのこともあるだろうってふうにも思ったりもしてたんだけど、結局、誰も‥。
 まぁ後から考えればやっぱり案の定来てくれなかったなぁって‥やっぱりなぁ‥っていうことになっちゃって…。
もちろん彼らを攻める気も最初からなかったし。‥やっぱりどうしたって、俺が…自分でかっこよく見せようとしてんじゃないのかとか、あいつに利用されるんじゃないかとか‥それも立場を変えればとってもよくわかるわけで…まぁ、これでいいんだろうかっていう不安は途中で何度もありましたね。
 それを救うのはもうその演奏でしかないわけで。演奏されるクオリティが、上手いとか下手ということよりも、聴いている人にその曲の良さを伝えると言うことでしか、今回の企画を成立させるという意味ではそれをおいて他になかったから。だから楽曲を立派に演奏すると言うことだけに全精力を傾けて、その曲が何故、またどういう気持で演奏するかっていうことをきっちり伝える、だからMCも言いたいことは全部言う、と。
 それがどういう結果になるか‥とっても不安だったけど‥自分としてはいっぱい勉強になったし‥彼らの曲を歌うということに関しても‥ステージでも言ったけど‥自分なりに音楽を一生懸命やってきたつもりだったけど、まだまだそれぞれが持っている持ち味っていうのが‥ディテールをつきつめていくと、こばしている部分があったんだなってたくさんわかったし。…当日を迎えるまでに自分としてはこの企画をやって良かったなって思えたね。
 そんなたくさんのリスクがあったりしたから、終わってからスタッフと握手して‥やって良かったっていう感動がありましたね。
 で、未だに「これでどうだったんだ」っていう結論は出ていないけれど、周りの人から言われる評価を含めて、とってもいい思い出になったし、やっぱり残りの自分の人生の中でも、これからもいろいろと突き詰めて行かなくちゃいけない、人とやっていくということの素晴らしさも含めて感じることが出来ましたね。
 また、特番の最後に僕の楽曲をみんなに歌ってもらったんだけど、それもほんとにみんなの楽曲みたいな気がして‥それも嬉しかったし。ライプでは組めなかったけど、ひとの楽曲と戦ったというか、そのひとたちの楽曲とともに自分があったという‥なんかちょっと宗教かかった言い方だけど(笑)
‥この歳で、とっても素敵な経験をさせてもらいました。

K.ODA TOUR 2002 『Kira Kira』